南仏キャビネット

1900年初頭 フランスアンティークキャビネット
南フランスから届いた、1900年初頭の優雅なフランスアンティークキャビネット。
繊細な曲線と彫刻が魅力のこのキャビネットは、職人技の光る美しい逸品です。
正面の扉は観音開きで、上部にはリボンとオリーブのモチーフ、中央にはバラと小花の彫刻が施されています。
左右の扉下部にはオリーブの枝とリボン、そしてリュートのような楽器のモチーフがあしらわれ、下段にはシェルや小花、足元には優美なアカンサス模様が彫刻されています。
本品の最大の特徴は、全体に施された美しい曲線と立体構造です。
真正面から見ると、両サイドが膨らんだ優美なフォルム。
さらに側面から見ると、前方から後方に向かって楕円を描くような立体的なラインになっており、全体が柔らかく波打つようなシルエットに仕上げられています。
内部も同様に、扉を開くと奥行きが中央に向かってやさしく広がるように設計されており、棚板を支える横の桟までもが、ひとつひとつ手作業で楕円形のカーブに合わせて削られているという、まさに職人のこだわりが詰まったつくりです。
扉にはグリアージュが施されており、収納した器やオブジェがやさしく透けて見えるため、食器棚としてだけでなくディスプレイ棚としても高い魅力があります。
内部は優しいパールグレージュでペイントされており、光の加減で表情を変える上品な色合い。
棚板は可動式で、高さの調整も自在に行えます。
華奢でありながら、しっかりと存在感のある佇まい。
職人の手仕事が随所に光る、稀少な南仏アンティークの逸品です。
日本のお住まいにも馴染みやすいサイズ感で、どこに置いても上質な空気をもたらしてくれることでしょう。
心からおすすめしたい、特別なお品です。
size：H192W本体113ヘッドW123D36～44
棚板厚み2cm　29.5×107